台風2号が日本列島を狙っている。 しばらくの間は、晴天は望めない。
でも、今日は「雨が降らない」との予報なので、両国まで出掛け、
狩野一信 「五百羅漢」を見てきた。
幕末の絵師 狩野一信が描いた「五百羅漢」、100幅が、港区 芝「増上寺」に残っていた。
この「五百羅漢」100幅が、江戸東京博物館で特別展示されている。
( http://500rakan.exhn.jp/top.html )
1幅に5人づつ、100幅。絵師 狩野一信が生涯を掛けて製作したもの。
圧巻でした。
今年 平成23年は、浄土宗の開祖 法然上人が遷化されて800年の節目の年。
この「宝 五百羅漢 100幅」が、明治時代の廃仏疲弊、第二次世界大戦の空襲にもあわず、
奇跡的に助かった。 今、その100幅が「東京江戸博物館」で見ることができる。
この絵に描かれた、「六道」(仏教において迷いあるものが輪廻するという、6種類の迷いある世界のこと。
すなわち、天道、人間道、修羅道、畜生道、飢餓道、地獄道)が描かれたいます。
そのなかに、「地震」、「台風災害」も描かれています。
先の「東日本大震災」の「地獄」は、人間世界に起こった、
「乗り越えなければならぬ「災難」なのだ。」と、私自身思いました。
明治、大正時代には、この「五百羅漢」は、「増上寺」(江戸時代、徳川将軍家の菩提寺)にある
「羅漢堂」、その建物の中で数幅づつが公開されていたそうです。
廃仏疲弊、第二次世界大戦の空襲にもあわず、奇跡的に助かった、その全て100幅が、今、「江戸博物館」で見ることができます。
「人間」が「全霊」を込めて作成したもの。それは、素晴らしいものです。